山口合気会59周年演武大会


山口合気会創立59周年演武大会テーマ  「志」

 

どんなに修行を重ねて、強さを手に入れたとしてもそこに武道の精神、刀を抜かずに場を諌める胆力、サムライの魂が伴わなければ、合気道もただの暴力になってしまいかねません。

合気道を通して、何を学び、道場の人々、地域の方々、ひいては、社会とどう向き合っていくか?

「志」を考える、見直すきっかけになればとテーマに選ばせていただきました。

 

6月3日柳井武道館にて、山口合気会59周年演武大会が開催されました。

毎年開催されている演武大会は山口合気会に縁がある県外道場も多く参加されます。遠くは静岡の下田道場、姫路合気会、愛媛合気会、長崎合気会と遠路遥々参加して頂いています。

下田道場の田中師範は光道場の道場長でしたが、親御さんの面倒を看るため実家の下田に道場を開かれました。

今回の来賓、柳井体育協会のフジマ会長は挨拶で、山口合気会、道場訓七カ条から「親を大切にする」について感服したとのお言葉を頂きました。

来賓の御挨拶の中で昨今の日本の殺人事件の約半数は家族や身内によるものであるとのお話がありました。

この記事を書いている今日も5歳の我が子を親が虐待死させるという痛ましい事件が起こっています。日本の社会はどうなってしまったのでしょう?

合気道は武道団体では唯一試合形式を取っていません。試合による勝敗に価値を見出していないのです。むしろ戦いをどう治めるか、刀を抜かずに場を治める胆力を養う事を重要にしているのです。

 

大学生による合同演武では、山口合気会の同盟道場の山口大学、山口県立大学、愛媛大学、愛媛大学医学部、の合気道部の演武が行われました、さすがにこれだけの大学が一同にしての演武は迫力がありますね。

そんな中、山口大学合気道部の前部長の光道場出身のリカちゃんが、萩道場の吉川師範の太刀取りの受けに出ていました。一歩間違うと怪我をする太刀取りですがよく稽古しているなと感心しました。(ちなみに光道場の出番直前でしたので、カメラをリカちゃんのお母さんに託し撮影していただきました。)

下田道場の田中師範はじめ、下田道場のみなさんは前日に光市に宿泊され夕食は、みなさんと昔話に花を咲かせたり、楽しい会食になりました。遠く8時間近くかけて山口演武大会に毎年参加してくださる、みなさんに感謝の言葉もありません。しかし、この会食も一年ぶりかと思うと時間が過ぎるのは速いな。。と感じます。昔、誰かに30過ぎると1年はアッという間に過ぎるぞと言われた事がありますが、あの言葉は本当の様です。時間は有限です、有意義な時間を使う事が人生の意義なのかも知れません。

 

さあ、光道場の演武が始まりました。光道場の持ち時間は3分、子供1:30秒 大人1:30秒の演武構成です。

今年の子供の演武では元気よくをテーマに、技をするときに大きな掛け声を出す事に心がけ稽古してきました。周りの雑音にも負けない声で演武出来たかな?掛け声担当のユウヒ君。演武大会の稽古中から、みんなを引っ張って掛け声を掛けてくれました。主将のアヤナちゃん、よくみんなをまとめてくれました。

(ちなみに、写真はリカちゃんのお母さんに撮影していただきました。ありがとうございました。) 

そして、演武大会の大トリは岡田師範による演武です。県内外の多くの会員が師範の演武を一目見ようと観覧します。

とても70歳を超えた方の動きには思えません。光道場の私は真近に見て技の威力や摩訶不思議さは体験してますので慣れたものですが、まあ初めての人はびっくりすると思いますよ。

ここで、この演武大会を裏で支えている若手実行委員の紹介もしたいと思います。

この演武大会は若手指導員を中心に運営されています。参加総数500名を超える演武大会を数ヶ月前から準備し大会運営を滞りなく支えている裏方です。あまり、表に出る事がない運営のメンバーの働きもご覧下さい。

 

 

場所をベルゼに移し、山口合気会及び県外の同盟道場が一同に会しての直会です。

県内外の合気道の仲間が会するのは、この演武大会と新年祝賀会ですが新年祝賀会では遠くの同盟道場の方々とはお会い出来ませんのでこの演武大会が一番多くのみなさんとお会い出来る会ですね。

さあ、来年は60周年です。山口合気会の記念になる節目の演武大会となります。大会実行委員長の吉川師範を筆頭に若手実行委員のみんなの力で良い演武大会にしていきましょう。